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アトピー性皮膚炎のJAK阻害薬治療でVTEリスク増えず

2022年9月14日  専門誌ピックアップ

アトピー性皮膚炎(AD)の診断およびヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬治療と静脈血栓塞栓症(VTE)リスクの相関を系統的レビューおよびメタ解析で検討。コホート研究2件および無作為化試験15件(被験者計46万6993例)を解析対象とした。 ランダム効果モデルを用いたメタ解析の結果、ADとVTE発症リスクに有意な相関は認められなかった(100人年当たりのVTE発症率0.23、ハザード比0.95、95%CI 0.62-1.45)。VTE発症率はAD患者のJAK阻害薬使用群が0.05%、プラセボまたはデュピルマブ使用群が0.03%で(Mantel-Haenszelリスク差0、95%CI 0-0)、100人年当たりのVTE発症率はJAK阻害薬群が0.15、プラセボ群が0.12だった。この結果は、JAK阻害薬4種(アブロシチニブ、バリシチニブ、ウパダシチニブ、SHR0302)でほぼ同じだった。...