1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 再発/難治性多発性骨髄腫、二重特異性抗体の奏効率57%

再発/難治性多発性骨髄腫、二重特異性抗体の奏効率57%

2022年9月14日  Journal of Clinical Oncology

3回以上の前治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者124例(年齢中央値68歳)を対象に、B細胞成熟抗原×CD3 T細胞誘導二重特異性抗体ABBV-383の安全性および有効性を第I相ヒト初回投与用量漸増および用量拡大試験で検討した。 その結果、頻度の高かった血液学的な治療下で発現した有害事象(TEAE)は好中球減少症(37%)、貧血(29%)で、非血液学的TEAEにサイトカイン放出症候群(57%)および倦怠感(30%)があった。TEAEによる死亡が7例報告されたが、いずれも治療に起因するものではなかった。有効性の評価が可能だった122例での客観的奏効率(ORR)は57%、最良部分奏効(VGPR)以上の発生率は43%だった。60mg用量拡大コホート(49例)でのORRは59%、VGPR以上発生率は39%、40mg以上の用量漸増+用量拡大コホート(79例)では68%、54%だった。...