1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. CKDで脳内出血リスク上昇、観察研究と遺伝子解析で確認

CKDで脳内出血リスク上昇、観察研究と遺伝子解析で確認

2022年9月15日  JAMA Neurology

慢性腎臓病(CKD、ステージ1-5)患者を対象に、CKDによる脳内出血(ICH)リスクを3段階の研究で検討。第1段階の米国の多施設共同症例対照研究(ERICH研究、観察期間1年)ではICH患者2914例と対照2954例(平均年齢61.6±14.0歳)を対象にCKDとICHリスクの関連を検討、第2段階の英国バイオバンク研究(予定観察期間30年)ではICH患者1341例と対照50万1195例(同56.5±8.1歳)を対象にERICH研究の再現性を検討、第3段階では27のCKD関連遺伝子変異を用いて英国バイオバンク研究のメンデルランダム化解析を実施した。 その結果、ERICH研究ではCKDにICHリスク上昇との独立の関連が示された(オッズ比1.95、95%CI 1.35-2.89、P<0.001)。この関連は人種や民族の影響を受けなかった。この関連は英国バイオバンク研究で再現された(同1.28、1.01-1.62、P=0.04)。メンデルランダム化解析では、遺伝的に決定されたCKDにICHリスクとの関連があることが示された(同1.56、1.13-2.16、P=0.007)。...