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低リスクAFにも早期の洞調律維持が有益

2022年9月16日  Annals of Internal Medicine

韓国の国民健康保険の請求データベースを用いて、心房細動(AF)に対する早期の洞調律維持(リズムコントロール)療法の効果を検討。EAST-AFNET 4試験に適格だった患者3万7557例(年齢中央値70歳、CHA2DS2-VAScスコア中央値4)と適格でなかった低リスク患者1万6659例(年齢中央値54歳、CHA2DS2-VAScスコア中央値1)を対象とした。主要複合評価項目は、心血管死、虚血性脳卒中、心不全による入院または心筋梗塞とした。 その結果、適格患者では早期の洞調律維持の方が心拍数調節(レートコントロール)よりも主要複合評価項目のリスクが低かった(ハザード比0.86、95%CI 0.81-0.92)。適格でなかった患者でも、早期の洞調律維持による主要評価項目のリスク低下が認められた(同0.81、0.66-0.98)。試験への適格性に関係なく、洞調律維持と心拍数調節で安全性評価項目に有意差は認められなかった。...