オープンソースの自動インスリン投与でT1DMの血糖管理改善

1型糖尿病（T1DM）患者97例（7-15歳48例、16-70歳49例）を対象に、オープンソースの自動インスリン投与（AID）システムの有効性および安全性を多施設共同非盲検無作為化比較試験で検討。参加者をAID群と対照のリアルタイム血糖測定機能付きインスリンポンプ群に割り付けた。主要評価項目は、155日目から168日目まで（試験の最後の2週間）に血糖値が目標範囲70-180mg/dL（3.9-10.0mmol/L）だった時間の割合とした。 その結果、24週時点で目標範囲だった時間の割合の平均は、AID群では61.2％から71.2％に増加し、対照群では57.7％から54.5％に低下した（調整後の差14ポイント、95％CI 9.2-18.8、P＜0.001）。年齢による治療効果の差は見られなかった（P＝0.56）。AID群は対照群より血糖値が目標範囲内にある時間が1日当たり3時間21分長かった。両群ともに重度の低血糖または糖尿病性ケトアシドーシスの発現は見られなかった。AID群の2例が接続に問題があり、試験を離脱した。...