韓国でMontreal Cognitive Assessment(MoCA)スコア26点未満の認知機能障害を有する慢性期脳卒中患者26例を対象に、遠隔管理下での在宅での経頭蓋直流電気刺激法(tDCS)の認知機能改善効果を無作為化比較試験で検討。週5日のtDCS群と偽tDCS群に無作為化した。tDCSトレーニング終了時とその1カ月後に韓国版MoCAやDementia Rating Scale-2などによる認知機能検査を実施し、反復測定分散分析を用いて群間と各群内で比較を行った。 その結果、群内比較では、tDCS群のMoCAスコアが有意に改善し(tDCS群P=0.004 vs. 偽処置群P=0.132)、特に試験開始前のMoCAスコアが低い患者(MoCAスコア10-17点;tDCS群P=0.001 vs. 偽処置群P=0.835、MoCAスコア18-25点;P=0.060 vs. P=0.064)および左半球に病変がある患者(左半球病変;tDCS群P=0.010 vs. 偽処置群P=0.454、右半球病変;P=0.106 vs. P=0.128)に有意な改善が見られた。群間比較では、ベース...
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