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乳がんの妊孕性温存療法で再発や疾患特異的死増加せず

2022年9月17日  JAMA Oncology

妊孕性温存療法(FP)実施している乳がん患者の再発および疾患特異的死亡リスクをスウェーデンの全国前向きコホート研究で検討。FP実施患者425例と年齢、診断年、地域でマッチさせたFP非実施患者850例(参考)を解析対象とした。 出生国、教育水準、診断時の出産歴、腫瘍サイズ、リンパ節転移数、エストロゲン受容体の状態で調整した解析の結果、疾患特異的死亡リスクはホルモン刺激(hormonal stimulation)ありFP実施群(FP非実施群に対するハザード比0.59、95%CI 0.32-1.09)、ホルモン刺激なしFP実施群(同0.51、0.20-1.29)、FP非実施群で同等だった。再発についての詳細なデータがあるサブコホート(FP実施患者241例、非実施患者482例)の解析でも、疾患特異的死亡および再発リスクはホルモン刺激ありFP実施群(同0.81、0.49-1.37)、ホルモン刺激なしFP実施群(同0.75、0.35-1.62)、FP非実施群で同等だった。...