1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 骨髄異形成症候群、luspaterceptの長期投与は安全

骨髄異形成症候群、luspaterceptの長期投与は安全

2022年9月18日  Journal of Clinical Oncology

輸血を要する低リスク骨髄異形成症候群(MDS)患者108例を対象に、MDSに伴う貧血の治療薬luspaterceptの長期的な安全性および有効性を第II相試験で検討(PACE-MDS試験)。主要評価項目は安全性、副次評価項目は赤血球系改善(HI-E)率、好中球系改善(HI-N)率、血小板系改善(HI-P)率とした。環状鉄芽球(RS)の有無や輸血依存性によるサブタイプごとの解析も実施した。 その結果、luspatercept投与期間(中央値315日)に新たな安全性に関する懸念事項は認められなかった。HI-E、HI-N、HI-Pを認めた患者はそれぞれ53.7%、33.3%、9.5%だった。RSがない患者の試験開始前のエリスロポエチン値が低い場合(69.6IU/L vs. 623.3IU/L、P=0.0077)および治療終了時にRSを認めた患者の骨髄中の赤血球前駆細胞増加率が高い場合に(10.44 vs. 4.48、P=0.0106)、HI-Eとの相関が認められた。...