切除不能黒色腫、T-VEC併用でOS改善せず

切除不能の悪性黒色腫（IIIB-IVM1c）患者692例を対象に、ペムブロリズマブと腫瘍溶解性ウイルス製剤talimogene laherparepvec（T-VEC）併用の有効性および安全性を第III相無作為化二重盲検プラセボ対照国際共同試験で検討。参加者をペムブロリズマブ＋T-VEC群とペムブロリズマブ＋プラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、無増悪生存期間（PFS）および総生存期間（OS）とした。PFSの1次解析およびOSの2回目の中間解析および最終解析を実施した。 その結果、プラセボ群との比較で、T-VEC群のPFS（ハザード比0.86、95％CI 0.71-1.04、P＝0.13）およびOS（同0.96、95％CI 0.76-1.22、P＝0.74）に有意な改善は見られなかった。客観的奏効率はT-VEC群48.6％（完全奏効率17.9％）、プラセボ群41.3％（同11.6％）、持続奏効率（durable response rate）は42.2％、34.1％だった。グレード3以上の治療関連有害事象は20.7％、19.5％で発生した。...