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加齢に伴うGFR低下の性差が明らかに

2022年9月19日  専門誌ピックアップ

北欧Renal Iohexol Clearance Surveyで募集した慢性腎臓病(CKD)および心血管疾患の自己報告のない一般集団を代表する1837人(女性53%、年齢50-62歳)を対象に、腎機能低下の性差を調査。併存疾患またはCKD危険因子が性差に寄与するかを検討した。2007-09年、2013-15年、2018-20年に参加者の糸球体濾過量(GFR)を測定し、一般化加法混合モデルを用いて年齢および性別に特有のGFR低下率を評価した。 その結果、追跡開始前は女性の方が男性よりGFRが低かった(平均90.0mL/分/1.73m2 vs. 98.0mL/分/1.73m2、P<0.001)。平均GFR変化速度は、女性-0.96mL/分/1.73m2/年、男性-1.20mL/分/1.73m2/年だった。年齢とGFRの関連は、女性ではほぼ線形だったが、男性では曲線形で、年齢増加に伴いGFRの傾きが大きくなった(非線形効果P<0.001)。健康な人の方がGFR低下は緩徐だったが、健康状態によるGFR低下の性差への寄与は見られなかった。...