DLBCLの予後予測にTMTVとECOG-PSが有用
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)治療前の予後予測因子としての総代謝腫瘍体積(TMTV)とECOG全身状態(ECOG-PS)スコアの有用性を検討。臨床試験に参加し治療を受けたDLBCL患者2174例(PETAL試験510例、GOYA試験1315例、欧米の実臨床349例)を対象とし、TMTV 220cm3超およびECOG-PSスコア2以上の危険因子を用いたモデルで検証した。 その結果、低リスク者(危険因子なし)と比べて高リスク者(危険因子2つ)は転帰がh不良で、無増悪生存(PFS)のハザード比はPETAL試験が3.32(95%CI 2.0-5.5)、GOYA試験が2.85(同2.11-3.84)、実臨床が3.85(同2.5-5.9)、総生存(OS)のハザード比はそれぞれ3.85(同2.2-6.8)、3.35(同2.34-4.77)、4.61(同2.9-7.3)だった。中リスク者(危険因子1つ)の転帰も低リスク者より不良だった。TMTVとECOG-PSの組み合わせは、ほとんどの症例でPFSとOSのC-Indexがpositiveとなり、国際予後指標(IPI)を上回った。...
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