脳卒中予防として承認されている用量の経口抗凝固薬投与が不適当と判断された80歳以上の日本人心房細動(AF)患者984例を対象とした第III相無作為化試験ELDERCARE-AFのデータを用いて、超低用量エドキサバン(15mg/日)の有効性および安全性をコホート研究で検討。フレイルの有無(フレイル評価パラメータ5項目)による影響も検討し、944例(フレイル患者402例、非フレイル患者542例)を解析対象とした。 その結果、エドキサバンで脳卒中または全身性塞栓症の事象発生率が低下し、フレイルの有無やフレイル評価パラメータとの相互作用は見られなかった。エドキサバン群の方がプラセボ群より大出血事象および大出血または臨床的に重要な非大出血事象の数値が高く、フレイルの有無による不均一性は見られなかった。フレイル患者はフレイルでない患者より全死因死亡、正味の臨床複合評価項目ともに発生率が高かったが、エドキサバン群とプラセボ群の間でフレイルの有無による関連は認められなかった。...
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