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血液型で脳卒中早期発症リスクが分かる?

2022年9月21日  専門誌ピックアップ

早期発症脳卒中リスクに寄与する頻度の高い遺伝子変異をメタ解析で検討。ゲノムワイド関連研究48件から得られた18-59歳の早期発症脳卒中患者1万6730例および脳卒中の発症がない対照59万9237例を解析対象とした。早期発症脳卒中と後期発症脳卒中(LOS)で関連遺伝子座の効果量および静脈血栓塞栓症の多遺伝子リスクスコアを比較した。 その結果、ゲノムワイド解析で、ABO遺伝子座の血液型サブグループO1とA1を表現型とする2つの変異(それぞれrs529565、rs635634)と早期発症脳卒中に有意な関連が示され、両変異の効果量は後期発症より早期発症の方が有意に大きかった(rs529565のオッズ比:早期発症0.88、95%CI 0.85-0.91、後期発症で0.96(同0.92-1.00)、交互作用のP=0.001;rs635634のオッズ比:早期発症1.16(同1.11-1.21)、後期発症1.05、95%CI 0.99-1.11)、交互作用のP=0.005)。静脈血栓塞栓症の遺伝的リスクと早期発症脳卒中との関連は後期発症脳卒中との関連より強かった(P=0.008)。...