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高リスク腎細胞がんにアテゾリズマブ術後補助療法は無効

2022年9月24日  Lancet

28カ国215施設の切除後再発リスクが高い腎細胞がん患者778例を対象に、アテゾリズマブ補助療法の有効性を第III相無作為化プラセボ対照二重盲検試験で検討(IMmotion010試験)。主要評価項目は無病生存期間(DFS)とした。 追跡期間中央値は44.7カ月だった。DFS中央値は、アテゾリズマブ群が57.2カ月(95%CI 44.6-評価不能)、プラセボ群が49.5カ月(同47.4-評価不能)だった(ハザード比0.93、95%CI 0.75-1.15、P=0.50)。主なグレード3ないし4の有害事象は、高血圧(アテゾリズマブ群2% vs. プラセボ群4%)、高血糖(3% vs. 2%)および下痢(1% vs. 2%)だった。アテゾリズマブ群の18%とプラセボ群の12%に重篤な有害事象が発生した。治療に起因する死亡例はなかった。...