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燃え尽きで患者安全インシデントが2倍に

2022年9月24日  British Medical Journal

医師の燃え尽き症候群がキャリアへの取り組みや患者ケアの質に及ぼす影響を系統的レビューとメタ解析で検討。観察研究170件(対象医師23万9246例)を解析対象とし、ランダム効果モデルを用いて統合オッズ比を算出した。 その結果、医師に燃え尽き症候群があると仕事に対する満足度が約4倍低下した(オッズ比3.79、95%CI 3.24-4.43、I2=97%)。このほか、燃え尽き症候群があると患者安全に関わるインシデントが2倍になった(同2.04、1.69-2.45、I2=87%)。燃え尽き症候群と仕事の満足度不良は、病院勤務(同1.88、0.91-3.86、P=0.09)、31-50歳の医師(2.41、1.02-5.64、P=0.04)、救急医療および集中治療での勤務(2.16、0.98-4.76、P=0.06)が最も多く、一般開業医(0.16、0.03-0.88、P=0.04)が最も少なかった。 燃え尽き症候群とプロ意識の低さとの関連は、50歳を超える医師で最も弱く(同0.36、0.19-0.69、P=0.003)、卒後研修またはレジデント期間中の医師(同2.27、1.45-3.60、P=0...