1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 早期の洞調律維持、高リスクAFに有効

早期の洞調律維持、高リスクAFに有効

2022年9月25日  専門誌ピックアップ

心房細動を発症して間もない患者を対象としたEAST-AFNET4試験の事前設定サブ解析を実施。参加者を高リスク(1093例、CHA2DS2-VAScスコア4以上)と低リスク(1696例、CHA2DS2-VAScスコア4未満)に層別化し、早期洞調律維持療法(リズムコントロール、ERC)の有効性と安全性を通常治療と比較した。 その結果、ERCで高リスク患者の複合主要評価項目(心血管疾患死、脳卒中、心不全悪化または急性冠動脈症候群による入院)が減少した(通常治療に対するハザード比0.64、95%CI 0.51-0.81、P<0.001)が、低リスク患者では減少は見られなかった(同0.93、0.73-1.19、P=0.56、交互作用によりP=0.037)。主要安全性評価項目(死亡、脳卒中、洞調律維持による重篤な有害事象)は、高リスク患者で群間差は見られなかったが(同0.84、0.65-1.08、P=0.175)、低リスク患者ではERC群の方が多かった(同1.39、1.05-1.82、P=0.019、交互作用によりP=0.008)。...