肺葉切除、手術時間長いと転帰不良リスク上昇

2010-18年に単一施設で肺葉切除術を施行した原発性肺がん患者1651例（年齢中央値68歳、女性63％）を対象に、手術時間と術後転帰の関連を検討した。 その結果、手術時間中央値は全体で3.2時間、開胸手術群が3.0時間、ビデオ補助胸腔鏡手術群が3.3時間、ロボット支援手術群が3.3時間だった（P＝0.0002）。全体の合併症発生率は30％、グレード3以上の重大合併症発生率は5％、退院後30日以内の死亡率は0.3％だった。多変量混合効果モデルでの解析で、手術時間に合併症全体（1時間当たりオッズ比1.37、95％CI 1.20-1.57、P＜0.0001）および重大合併症（同1.41、1.21-1.64、P＜0.0001）との関連が認められ、入院期間も延長した（β＝1.09、1.04-1.14、P＝0.001）。...