日本国内の5つの透析施設で、血液透析用カニューレ挿入時に疼痛を報告した患者121例を対象に、音楽による疼痛緩和効果を単盲検クロスオーバー無作為化試験で検討。患者をカニューレ挿入時に「2台のピアノのためのソナタニ長調K.448」を聴くグループと対照のホワイトノイズを聴くグループに割り付けた。 修正intention-to-treat集団を対象とした主解析で、視覚的アナログ尺度(VAS)疼痛スコアの変化量は、無音状態から音楽を聴いている間が-2.7mm、無音状態からホワイトノイズを聴いている間が-0.3mmだった。ホワイトノイズに比べると、音楽でVAS疼痛スコアの低下が見られた(調整後群間差-12%、95%CI -21--2、P=0.02)。副次評価の不安や血圧、ストレス(唾液アミラーゼで評価)に有意差はなかった(調整後群間差-8%、-18-4、P=0.17)。...
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