膵全摘術後のBIHAP、通常の糖尿病ケアより血糖制御良好

膵全摘術後の外来の成人患者12例を対象に、インスリンとグルカゴンから成るbihormonal artificial pancreas（BIHAP）の有効性と安全性を無作為化クロスオーバー試験で評価。完全クローズドループBIHAPによる7日間の治療と7日間の糖尿病ケア（インスリンポンプやペン型インスリン注射など）を順に実施した。主要評価項目は正常血糖値（70-180mg/dL）期間とした。 その結果、持続血糖測定による正常血糖値期間の割合は、糖尿病ケア期（中央値57.38％、P＝0.03）よりBIHAP期（中央値78.30％）の方が有意に高かった。低血糖状態（70mg/dL以下）の割合はBIHAP期の方が低かった（BIHAP期：中央値0.00％ vs. 糖尿病ケア期1.61％、P＝0.004）。重篤な有害事象は確認されなかった。...