ヘルメット型非侵襲的換気でコロナの死亡減らず
2022年9月29日
Journal of the American Medical Association
サウジアラビアおよびクウェートで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)肺炎による急性低酸素血症性呼吸不全(ARDS)患者に対するヘルメット型非侵襲的換気の効果を多施設共同実用的無作為化臨床試験で検討。患者をヘルメット型非侵襲的換気群と通常の呼吸管理群(マスク型非侵襲的換気、高流量経鼻酸素療法、標準酸素療法)に割り付けた。試験を完遂した患者320例(年齢中央値58歳、男性58.4%)を解析対象とした。 その結果、ヘルメット型非侵襲的換気群の27.0%および通常呼吸管理群の26.1%が28日以内に死亡した(相対リスク1.04、95%CI 0.72-1.49、P=0.85)。ヘルメット型非侵襲的換気群の47.2%および通常呼吸管理群の50.3%が28日以内に気管内挿管を要した(同0.94、0.75-1.17)。 ヘルメット型非侵襲的換気群の18.9%および通常呼吸管理群の15.5%に気圧性外傷、それぞれ3.1%および6.2%に皮膚圧迫性傷害が発生した。ヘルメット型非侵襲的換気群に2件、通常呼吸管理群に1件の重篤な有害事象が報告された。...
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