妊娠糖尿病歴がある女性は心血管系/脳血管系疾患リスクが高い

妊娠糖尿病歴がある女性を対象に、心血管系疾患、脳血管系疾患および静脈血栓塞栓症のリスクを系統的レビューとメタ解析で検討。15報（妊娠糖尿病患者51万3324例）を解析対象とした その結果、9507例が心血管系疾患または脳血管系疾患に罹患していた。妊娠糖尿病歴がない女性と比較すると、妊娠糖尿病歴がある女性は心血管系疾患および脳血管系疾患全体のリスクが45％高く（リスク比1.45、95％CI 1.36-1.53）、心血管系疾患は72％（同1.72、1.40-2.11）、脳血管系疾患は40％（同1.40、1.29-1.51）高かった。このほか、妊娠糖尿病歴がある女性は冠動脈疾患（同1.40、1.18-1.65）、心筋梗塞（同1.74、1.37-2.20）、心不全（同1.62、1.29-2.20）、狭心症（同2.27、1.79-2.87）、心血管系処置（同1.87、1.34-2.62）、脳卒中（同1.45、1.29-1.63）および虚血性脳卒中（同1.49、1.29-1.71）のリスクが高かった。静脈血栓塞栓症リスクは28％高かった（同1.28、1.13-1.46）。エビデンスの確実性は「低」...