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男性の鼠径部ヘルニア、性行為中の疼痛軽減に有効な術式は

2022年10月1日  専門誌ピックアップ

鼠径部ヘルニア男性患者243例を対象に、鼠径部ヘルニア修復術後の性行為中の疼痛を無作為化試験で検討(TEPLICH試験)。患者をメッシュ固定なしのTEP(total extraperitoneal)法とLichtenstein法に割り付けた。 その結果、性行為中に疼痛がある患者の割合は、術前の35%から術後1年時点にはTEP法で5.9%、Lichtenstein法で12.5%(P=0.098)、3年時点には7.0%と9.3%(P=0.566)に低下した。術前に性行為中の疼痛がある患者は健康関連調査票のSF-36で測定したQOLが著しく低かったが、術後1年時点と3年時点にはほぼ標準レベルに回復した。1年時点で新たに性行為中の疼痛を認めた患者の割合は3.6%だった。術後の性行為中の疼痛の危険因子は、術前の疼痛およびLichtenstein法だった。...