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磁気浮上型遠心ポンプLVAD、軸流ポンプより5年転帰良好

2022年10月1日  Journal of the American Medical Association

完全磁気浮上型遠心ポンプを用いた左心補助人工心臓(LVAD)の軸流ポンプLVADに対する優越性が示されたMOMENTUM 3試験の5年追跡調査を実施。2年後にLVAD補助を継続していた536例のうち477例(延長試験に登録した295例および限られたデータが提供された182例)を延長期の解析対象とした。 その結果、カプラン・マイヤー法による推定で、植込み5年後の後遺症が残る脳卒中(修正Rankin尺度スコア3点超)またはポンプ交換のための再手術不要の生存率(移植、回復またはLVAD補助まで)は遠心ポンプ群が54.0%、軸流ポンプ群が29.7%(ハザード比0.55、95%CI 0.45-0.67、P<0.001)、総生存率は58.4%、43.7%(同0.72、0.58-0.89、P=0.003)だった。遠心ポンプ群の方が重篤な有害事象の脳卒中、出血およびポンプ血栓症の発現頻度が低かった。...