早期乳がん手術、切除マージン1mm以上を目標に
2022年10月1日
British Medical Journal
早期浸潤性乳がんの乳房温存手術で切除断端の状況が遠隔再発に及ぼす影響および再発リスクを最小限にする切除マージンを系統的レビューとメタ解析で検討。試験68件(患者計11万2140例)を組み入れた。 その結果、患者の9.4%が断端陽性(tumour on ink)、17.8%が断端陽性または断端近接(no tumour on inkだが2mm未満)だった。遠隔再発率は、断端陽性例が25.4%、断端陽性例および断端近接例が8.4%、断端陰性(2mm以上)例が7.4%だった。断端陽性例は断端陰性例より遠隔再発率(ハザード比2.10、95%CI 1.65-2.69、P<0.001)と局所再発率(同1.98、1.66-2.36、P<0.001)が高かった。術後補助化学療法と放射線療法の実施の有無で調整すると、断端近接例は断端陰性例より遠隔再発率(同1.38、1.13-1.69、P<0.001)と局所再発率(同2.09、1.39-3.13、P<0.001)が高かった。著者らは、1mm以上の切除マージンを目指すべきだと結論を示している。...
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