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高齢の脊椎骨折、手術の方が生存率高い

2022年10月2日  専門誌ピックアップ

65歳以上の神経損傷のない不安定性型脊椎骨折患者3688例を対象に、手術と保存療法による転帰と死亡率の違いを後ろ向きコホート研究で検討。ベースラインでは、保存療法患者は年齢が高めで女性が多く、Elixhauser併存疾患スコアが高く、頸椎骨折の可能性が高かった。多変量ロジスティック回帰を使用して、患者因子が死亡に及ぼす影響を調整した。 その結果、手術患者は、保存療法患者より入院期間が長く(9.7日 vs. 7.7日、P<0.001)、診断から30日後、60日後、90日後、120日後の再入院率が高かったが(P<0.01)、骨折後5年以内の死亡率は低かった。共変量で調整後、保存療法患者は手術患者より死亡リスクが60%高かった(ハザード比1.60、1.40-1.78、P<0.001)。傾向スコアでマッチさせると、65-85歳の手術患者は保存療法患者より生存率が高かった。...