糖尿病治療のリラグルチド、他剤より心血管疾患転帰良好
2022年10月2日
New England Journal of Medicine
2型糖尿病患者5047例を対象に、メトホルミンと併用する血糖降下薬4種の相対的有効性無作為化比較試験で検討(GRADE試験)。患者をインスリングラルギンU-100(グラルギン)、グリメピリド、リラグルチド、シタグリプチンに割り付け、糖化ヘモグロビン値7.0%未満の達成および維持に対する効果を評価した。微小血管疾患および心血管疾患に関する転帰についても検討した。 平均5.0年の追跡期間中、高血圧または脂質異常症の発現および微小血管転帰に治療群間の実質的な差は見られなかった。心血管疾患の発生率(100人年当たりの発生件数)は、グラルギン群が1.9件、グリメピリド群が1.9件、リラグルチド群が1.4、シタグリプチン群が2.0件とわずかに差が見られた。1剤を他の3剤を統合した結果と比較すると、心血管疾患のハザード比はグラルギン群が1.1(95%CI 0.9-1.3)、グリメピリド群が1.1(95%CI 0.9-1.4)、リラグルチド群が0.7(95%CI 0.6-0.9)、シタグリプチン群が1.2(95%CI 1.0-1.5)だった。...
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