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SOD1変異によるALS、tofersenで症状改善せず

2022年10月2日  New England Journal of Medicine

スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)遺伝子変異がある筋萎縮性側索硬化症(SOD1ALS)患者を対象に、アンチセンスオリゴヌクレオチドtofersen髄腔内投与の有効性を第III相試験で検討(VALOR試験)。主要評価項目は、急速な進行が予測された患者のALS機能評価尺度改訂版(ALSFRS-R)総スコアの試験開始前から28週目までの変化量とした。 72例にtofersen、36例にプラセボを投与した。tofersen群はプラセボ群よりも脳脊髄液(CSF)中のSOD1濃度と血漿中のニューロフィラメント軽鎖濃度が大きく低下した。急速な進行が予測された患者サブグループ(tofersen群39例、プラセボ群21例)では、28週目までのALSFRS-Rスコア変化量はtofersen群が-6.98、プラセボ群が-8.14だった(差1.2ポイント、95%CI -3.2-5.5、P=0.97)。 非盲検延長期間に移行した95例(88%)の52週時点のALSFRS-Rスコア変化量は、試験登録時にtofersenを開始した早期開始コホートが-6.0、28週時点でプラセボからtofersenに切り替え...