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コロナ流行下で虐待による乳児頭部外傷増加、パリ

2022年10月3日  専門誌ピックアップ

2017年1月から2021年12月までに仏パリ大都市圏の小児脳神経外科センターに紹介された生後12カ月未満の虐待による頭部外傷(AHT)乳児99例を対象に、COVID-19流行下のAHT発生および重症度の傾向を住民対象縦断コホート研究の時系列解析で検討。主要評価項目はポアソン回帰モデルを用いて分析した1カ月当たりのAHT発生とし、死亡率および重度罹患率を副次評価項目とした。 その結果、流行前の期間(2017-19年)と比較すると、2020年はAHT発生に変化がなかった(調整発生率比1.02、95%CI 0.59-1.77)が、2021年には有意に増加した(同1.92、1.23-2.99)。AHTの重症度は、2021年に死亡に関して悪化が認められた(オッズ比9.39、95%CI 1.88-47.00)。その他の副次評価項目に、有意な変化は見られなかった。...