頭蓋顔面異常患者のスマホ応用3Dプリント眼鏡、装着感良好

眼鏡の装着感が不良の先天性または後天性頭蓋顔面異常患者20例（1-17歳）を対象に、スマートフォンの3次元表面画像（3DSI）技術を用いたカスタムメイドの3Dプリント眼鏡製造法を質改善研究で検討。装着感の主な解剖学的パラメータ（顔の幅、耳梁から鼻梁までの距離、瞳孔中心から鼻梁中心までの距離、外側眼角から内側眼角の距離、耳の垂直オフセット、鼻梁の幅）の測定値をMRI検査と比較し、その差が5％未満を成功と定義した。 その結果、MRI検査と3DSIスキャンの解剖学的パラメータの測定値がほぼ同じとなり、平均差は1.47mmだった。患者、親、保護者の判定に基づく3D眼鏡の装着感は全患者で良好（問題なく日常的眼鏡装用が可能）だった。3DSI技術による初回プロトタイプから最終フレーム製造までの平均修正回数は1.7回だった。...