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頭頸部がんの遊離皮弁手術、TIVAで術後肺合併症減

2022年10月4日  専門誌ピックアップ

遊離皮弁を用いた頭頸部がんの再建手術を予定している患者78例を対象に、プロポフォールの全静脈麻酔(TIVA)と吸入麻酔(INH)を無作為化試験で比較。主要評価項目は術後肺合併症(PPC)とし、手術中の血行動態[平均動脈圧(MAP)、心係数(CI)、体血管抵抗係数(SVRI)、1回拍出量変化(SVV)]の差を副次評価項目とした。 その結果、PPC発生リスクはTIVA群の方が低かった(未調整オッズ比0.25、95%CI 0.08-0.80)。3時間のモニタリングの後、TIVA群はINH群よりMAPおよびSVRIが高く、CIが低かった。TIVA群では1時間ごとのMAP、CI、SVRIおよびSVVが全評価時点で比較的安定していたが、INH群ではさまざまなパターンが見られた。一般化推定方程式で、経時的な血行動態パラメーターの傾向に臨床的な群間差は見られなかった。...