1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. SBPの累積負荷は心血管事象の予測因子

SBPの累積負荷は心血管事象の予測因子

2022年10月4日  Journal of the American College of Cardiology

収縮期血圧(SBP)の累積負荷(24カ月間で130mmHg以上を示したSBP値の曲線下面積を全SBP値の曲線下面積で除した値と定義)と心血管事象の関連を評価。2型糖尿病患者に対する降圧療法および強化血糖コントロール療法の長期効果を検討したADVANCE試験の追跡観察試験ADVANCE-ONの参加者9338例のデータを事後解析した。 中央値7.6年間の追跡調査で、主要心血管事象がSBP累積負荷1SD上昇当たり14%上昇し(ハザード比1.14、95%CI 1.09-1.20)、全死因死亡は13%(同1.13、1.13-1.18)、心血管死は21%(同1.21、1.13-1.29)上昇した。赤池情報量規準(AIC)と純再分類改善度(NRI)の観点から、SBP累積負荷は平均SBP、目標SBPを下回った時間、SBPの来院間変動よりも心血管事象と死亡の予測能が高かった。...