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1型糖尿病の血糖制御、人工膵臓が標準治療上回る

2022年10月5日  New England Journal of Medicine

1型糖尿病に用いる人工膵臓の有効性と安全性を13週間の多施設共同無作為化試験で検討。6歳以上の1型糖尿病患者を人工膵臓群(219例)と標準治療群(107例、非盲検のリアルタイム持続グルコース測定を用いたあらゆるインスリン送達法)に割り付けた。主要評価項目は、13週時点での糖化ヘモグロビン値とした。 その結果、人工膵臓群では糖化ヘモグロビン値が試験開始前の7.9%から13週後に7.3%に低下したのに対し、標準治療群では変化が見られなかった(両時点ともに7.7%、13週時点での平均調整差-0.5%ポイント、95%CI -0.6--0.3、P<0.001)。重度の低血糖の発現率は、人工膵臓群が100人年当たり17.7件、標準治療群では10.8件だった(P=0.39)。両群ともに糖尿病性ケトアシドーシスの発現は認められなかった。...