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進行卵巣がん、オラパリブ維持療法でOS改善

2022年10月6日  Journal of Clinical Oncology

新たにBRCA変異のある進行卵巣がんの診断を受け、プラチナ製剤を用いた1次化学療法の効果が得られた患者を対象に、オラパリブによる維持療法の総生存改善効果を二重盲検第III相試験で検討(SOLO1/GOG 3004試験)。患者を最長2年間のオラパリブ維持療法群(260例)とプラセボ群(131例)に割り付け、追跡7年間の総生存(OS)を評価した。 治療期間中央値はオラパリブ群24.6カ月、プラセボ群13.9カ月、追跡期間中央値は88.9カ月、87.4時カ月だった。OSハザード比は0.55(95%CI 0.40-0.76、P=0.0004、統計学的有意差を示すにはP<0.0001が必要)。7年OS率はオラパリブ群が67.0%、プラセボ群が46.5%で、オラパリブ群の45.3%およびプラセボ群の20.6%が後続治療を受けることなく生存していた(カプラン・マイヤー法による推定値)。髄異形成症候群および急性骨髄性白血病の発生率は低く、新たな原発性悪性腫瘍の発生率は両群間で同等だった。...