1日9826歩で認知症リスクが半減

40-79歳の英国バイオバンクの参加者7万8430例（平均年齢61.1歳、男性44.7％、白人96.7％、黒人0.8％、アジア系1.1％）を対象に、手首装着型加速度計で計測した歩数および歩行強度（ケイデンス）と全認知症発症リスクの用量反応関係を前向き住民対象コホート研究で検討。中央値6.9年の追跡で866例が認知症を発症した。 スプラインCox回帰解析の結果、1日当たりの歩数と認知症リスクに非線形の関連が認められた。最も大きな認知症リスク低下を達成する至適歩数は9826歩（ハザード比0.49、95％CI 0.39-0.62）、最小歩数（最大リスク低下度の50％を達成）は3826歩だった（同0.75、0.67-0.83）。生活に付随する至適歩数は3677歩（同0.58、0.44-0.72）、意図的な至適歩数は6315歩だった（同0.43、0.32-0.58）。30分ケイデンスピーク値の至適歩数は1分当たり112歩だった（同0.38、0.24-0.60）。...