直腸がんのロボット手術、腹腔鏡より短期転帰良好

中部（肛門縁から5cm超-10cm）または下部（肛門縁から5cm以下）直腸腺がん患者1240例を対象に、ロボット手術と従来の腹腔鏡下手術を多施設無作為化優越性試験で比較（REAL試験）。主要評価項目は3年局所領域再発率で、今回は2つの主要な副次評価項目を含む短期転帰（1171例を対象とした修正intention-to-treat解析で評価）が報告された。 その結果、主要副次評価項目の環状側切除断端陽性率はロボット群が4.0％、腹腔鏡群が7.2％（差－3.2ポイント、95％CI －6.0-－0.4、P＝0.023）、30日以内の術後合併症（Clavien-Dindo分類グレードII以上）発生率はそれぞれ16.2％、23.1％（同－6.9ポイント、－11.4-－2.3、P＝0.003）だった。ロボット群は腹腔鏡群より肉眼的完全切除率が高く（95.4％ vs. 91.8％、同3.6ポイント、0.8-6.5）、術後の消化管の回復が良好だった。...