男女の消化器外科医による手術成績に差みられず
2022年10月10日
British Medical Journal
日本国内の手術症例データベースNational Clinical Database(NCD、2013-17年)を用いて、消化器外科医が施行した幽門側胃切除術、胃全摘術および低位前方切除術の短期成績を後ろ向きコホート研究で検討。外科医の性別で手術に起因する死亡および合併症に差があるかを評価した。 その結果、幽門側胃切除術14万9193件(男性外科医94.5% vs. 女性外科医5.5%)、胃全摘術6万3417件(同94.5% vs. 5.5%)および低位前方切除術8万1593件(95.4% vs. 4.6%)が施行されていた。 女性外科医の方が医籍登録後の年数が短く、高リスク患者の手術が多く、腹腔鏡下手術数が少なかった。手術に起因する死亡(調整後オッズ比:幽門側胃切除術0.98、95%CI 0.74-1.29、胃全摘術0.83、0.57-1.19、低位前方切除術0.56、0.30-1.05)、Clavien-Dindoグレード3以上の術後合併症を併せた手術による死亡(調整後オッズ比:幽門側胃切除術1.03、0.93-1.14、胃全摘術0.92、0.81-1.05、低位前方切除術1.02、...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。