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冠動脈多枝病変、PCIとCABGの長期転帰に差は?

2022年10月10日  専門誌ピックアップ

多枝冠動脈疾患患者880例を対象に、エベロリムス溶出性ステントによる経皮的冠動脈形成術(PCI)と冠動脈バイパス術(CABG)の転帰を前向き多施設無作為化対照試験(BEST試験)の長期追跡で比較した。 その結果、追跡期間中央値11.8年の間に、主要評価項目の全死因死亡、心筋梗塞(MI)および標的病変血行再建(TVR)の複合はPCI群の34.5%、CABG群の30.3%に発生した(ハザード比1.18、95%CI 0.88-1.56、P=0.26)。安全性評価項目の死亡、心筋梗塞および脳卒中の複合は28.8%、27.1%(同1.07、0.75-1.53、P=0.70)、全死因死亡は20.5%、19.9%(同1.04、0.65-1.67、P=0.86)に発生した。 PCI群の方が自発性の心筋梗塞(7.1% vs. 3.8%、同1.86、1.06-3.27、P=0.031)およびあらゆる再血行再建(22.6% vs. 12.7%、同1.92、1.58-2.32、P<0.001)の発生率が高かった。...