白癬のイトラコナゾール、治療期間長く再発率高い

体表面積5％以上の体部白癬または股部白癬の未治療成人患者149例を対象に、イトラコナゾールの有効性および安全性を二重盲検無作為化臨床試験で検討。患者を3群（100mg/日、200mg/日、400mg/日）に割り付け、治癒または治療失敗まで隔週の盲検評価を実施した。このほか、再発検出のため8週間以上追跡した。 その結果、治癒率は、100mg群と200mg群では統計学的有意差がなかったが（ハザード比1.44、95％CI 0.91-2.30、P＝0.12）、100mg群と400mg群（同2.87、1.78-4.62、P＜0.001）、200mg群と400mg群（同1.99、1.28-3.09、P＝0.002）では統計学的有意差が見られた。平均治療期間は、100mg群と400mg群（7.7週 vs. 5.2週、P＝0.03）、200mg群と400mg群（7.2週 vs. 5.2週、P＝0.004）では統計学的有意差があったが、100mg群と200mg群では統計学的有意差は見られなかった。55例（47.4％）が治療後に再発し、再発率は各群同等だった。有害作用により治療を中止した患者はいなかった。...