1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. FIT陽性者のADRは高いほど中間期PCCRCリスク低下

FIT陽性者のADRは高いほど中間期PCCRCリスク低下

2022年10月11日  Annals of Internal Medicine

免疫学的便潜血検査(FIT)が陽性だった患者を対象に、その後実施する大腸内視鏡検査での大腸腺腫発見率(ADR)と大腸内視鏡検査後大腸がん(PCCRC)リスクとの関連を住民対象コホート研究で検討。PCCRCは中間期がん(推奨検診前に検出されたがん)と中間期がん以外のがん(noninterval)に分類した。 その結果、内視鏡医362人が大腸内視鏡検査11万6360件を実施し、ADR中央値は67%だった。中間期PCCRCが209件特定された。ADRと中間期PCCRCに関連が見られ、ADR 1%上昇当たりの中間期PCCRCの調整後ハザード比は0.95(95%CI 0.92-0.97)だった。大腸内視鏡検査を実施した患者1000例当たりの5年後に中間期PCCRCの診断を受ける予測症例数は、ADRが70%だった内視鏡医で約2例だったのに対し、65%の内視鏡医では2.5を超え、60%の内視鏡医では約3.5、55%の内視鏡医では4.5を超えた。...