心理社会的ストレス要因で更年期症状が悪化

1999-2002年に女性の健康に関する長期追跡調査Project Vivaに参加した妊婦682例（年齢中央値33.3歳）を対象に、心理社会的ストレス要因と更年期症状およびウェルビーングの縦断的関連を検討。参加者は妊娠中に身体的虐待歴（報告率37.3％）、性的虐待歴（同7.7％）、経済的不安定歴（同10.8％）を報告し、2017-21年に更年期症状、全般的健康状態、全般性不安症状、抑うつ症状を報告した。 その結果、身体的虐待歴があると身体自律神経ドメイン（オッズ比0.46、95％CI 0.04-0.87）および心理的ドメイン（同0.52、0.07-0.97）の更年期症状および全般的健康状態（同1.73、1.17-2.55）が悪化し、抑うつ症状（同1.74、1.05-2.87）が増加した。性的虐待歴があると更年期症状（同2.81、1.05-4.56）および全般的健康状態（同2.04、1.04-4.03）が悪化したが、抑うつ症状とは関連しなかった。経済的不安定歴があると更年期症状（同1.92、0.49-3.34）および全般的健康状態（同2.16、1.24-3.75）が悪化し、抑うつ症状（同...