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脳卒中リスク患者のAF新規診断率、AIによるECG解析で向上

2022年10月12日  Lancet

脳卒中の危険因子があるが既知の心房細動(AF)はない患者1003例を対象に、心電図(ECG)を活用した人工知能(AI)アルゴリズムによるAFスクリーニングの有効性を非無作為化介入試験で検討。 患者が装着した携帯型心拍リズムモニターからデータを送信し、AIアルゴリズムを用いて高リスク群と低リスク群に分類した。2次解析で、傾向スコアを用いて試験参加者とリアルワールドの対照(試験に適格だが未登録)をマッチさせた。主要評価項目は新たなAFの診断とした。 その結果、平均22.3日の連続モニタリングで、低リスク群370例中6例(1.6%)および高リスク群633例中48例(7.6%)にAFが検出された(オッズ比4.98、95%CI 2.11-11.75、P=0.0002)。通常ケアと比較すると、AIスクリーニングは中央値9.9カ月の追跡期間中のAF検出率が高かった(高リスク群3.6% vs. 10.6%、P<0.0001、低リスク群0.9% vs. 2.4%、P=0.12)。...