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てんかん妊婦の高用量葉酸摂取で児の小児がんリスク上昇

2022年10月15日  JAMA Neurology

てんかん女性患者の妊娠90日前から出産までの中高用量葉酸摂取(1日1mg以上)と小児がん発症リスクの関連を観察コホート研究で検討。デンマーク、ノルウェーおよびスウェーデンの全国規模の登録情報から母子のペアを特定し、小児337万9171例(年齢中央値7.3歳)を対象とした。主要評価項目は、20歳未満でのがん初回発症とした。 てんかんのある母親の出生児2万7784例(男児51.4%)のうち5934例(21.4%)に高用量葉酸への曝露があり(平均用量4.3mg)、曝露がある児の18例、曝露がない児の29例ががんを発症した。調整ハザード比は2.7(95%CI 1.2-6.3)で、絶対リスクは曝露がある出生児が1.4%(同0.5-3.6%)、曝露がない出生児では0.6%(同0.3-1.1%)となった。 てんかんのない母親の出生児では、4万6646例(1.4%)に高用量葉酸への曝露があり(平均用量2.9mg)、曝露がある児の69例、曝露がない児の4927例ががんを発症した。調整ハザード比は1.1(95%CI 0.9-1.4、絶対リスク0.4%、95%CI 0.3-0.5%)だった。...