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IBDによる貧血、治療の鉄剤FCM、FDIより低リン酸血症発生率高い

2022年10月16日  専門誌ピックアップ

鉄欠乏性貧血がある炎症性腸疾患(IBD)患者97例を対象に、デルイソマルトース第二鉄(FDI)とカルボキシマルトース第二鉄(FCM)の低リン酸血症発生率を無作為化二重盲検臨床試験で比較(PHOSPHARE-IBD試験)。主要評価項目は、安全性解析対象集団での試験開始前から35日目までの低リン酸血症発生率とした。 その結果、低リン酸血症発生率はFDI群が8.3%、FCM群が51.0%だった(調整後リスク差-42.8%、P<0.0001)。FDI、FCMともに鉄欠乏性貧血の改善効果が認められた。両群ともに患者報告倦怠感スコアが改善したが、FCM群はFDI群より改善の速度が遅く、改善の度合いも緩やかだった。倦怠感の改善が遅いとリン酸塩濃度が大幅に減少した。...