心房細動または静脈血栓塞栓症に対してワルファリンを投与中でアスピリン併用の明らかな適応のない患者6738例を対象に、アスピリンの過剰使用を減らす介入による効果を質改善研究で検討した。介入では、アスピリン投与患者のプライマリケア医に併用の適応を確認し、適応がなければ担当医の承認を得て投与を中止することとした。 その結果、アスピリンの平均使用率はベースラインの29.4%から介入前24カ月間に27.1%へとわずかに低下し(傾きのP<0.001)、介入後に15.7%へと低下が加速した(傾きのP=0.001)。介入前後を比較した主解析で、介入により1カ月当たりの大出血事象が有意なに減少した(介入前0.31% vs. 介入後0.21%、傾きの差のP=0.03)。介入前後の血栓事象発生率に変化はなかった(同0.21% vs. 0.24%、傾きの差のP=0.34)。...
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