中等ないし重症の乾癬患者70例(平均年齢47.5±14.6歳)を対象に、アプレミラストが血管炎および心血管代謝機能にもたらす作用を非盲検非無作為化単群介入第IV相試験(VIP-A試験)で検討した。評価項目は、試験開始前と比較した16週後および52週後の大動脈炎(FDG-PET/CTで確認)、68種類の心血管代謝バイオマーカー、腹部脂肪組成(CTで測定)の変化とした。 その結果、16週後(target to background ratio-0.02、95%CI -0.08-0.05、P=0.61)、52週後(同-0.07、同-0.15-0.01、P=0.09)ともに大動脈炎の変化は見られなかった。16週後にインターロイキン1b、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェチュインA、分枝鎖アミノ酸の潜在的に有益な減少が見られ、52週後にはフェリチン、β-ヒドロキシ酪酸、アセトン、ケトン体の潜在的に有益な減少とアポリポ蛋白A-1の増加が見られたが、コレステロール排出量は低下していた。16週後に皮下脂肪と内臓脂肪の約5-6%の減少が認められ、52週後まで持続した。...
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