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妊婦の抗うつ薬使用で児の神経発達障害リスク増えず

2022年10月17日  JAMA Internal Medicine

米国で、妊娠中(妊娠19週から出産まで)の抗うつ薬使用と出生児の神経発達障害の関連をコホート研究で検討。公的保険データベースMedicaid Analytic eXtract(MAX、2000-14年)に193万件、民間保険データベースIBM MarketScan Research Database(MarketScan、2003-15年)に125万件の妊娠が記録された。児を出生から転帰の診断、登録解除、死亡または研究終了まで追跡した(最長14年間)。主要評価項目は児の神経発達障害とした。 未調整の結果から抗うつ薬への曝露に伴い神経発達上の転帰のリスクが最大で2倍になることが示唆されたが、きわめて詳細な調整を実施した解析では、関連は認められなかった。抗うつ薬への曝露があった同胞と曝露がなかった同胞を比較したハザード比は、あらゆる神経発達障害が0.97(95%CI 0.88-1.06)、自閉スペクトラム症が0.86(95%CI 0.60-1.23)、注意欠如/多動症が0.94 (95%CI 0.81-1.08)、限局性学習症が0.77(95%CI 0.42-1.39)、発達性発話/言語症...