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STEMI合併多枝病変、完全血行再建で狭心症減少

2022年10月17日  専門誌ピックアップ

ST上昇型心筋梗塞(STEMI)を伴う冠動脈疾患患者4041例を対象とした無作為化非盲検試験(COMPLETE)の2次解析で、完全血行再建が狭心症関連の健康状態を改善するかを検討。責任病変に対して経皮的冠動脈形成術(PCI)実施した後に非責任病変に対してもPCIを実施する完全血行再建群(2016例)、責任病変のみPCI実施群(2025例)を比較した。 中央値3年の追跡の結果、シアトル狭心症質問票狭心症頻度(SAQ-AF)スコア平均値が完全血行再建群で試験開始前の87.1点から97.1点へ上昇し(スコア変化量9.9点、P<0.001)、責任病変PCI群では87.2点から96.3点へと上昇した(同8.9点、P<0.001、群間差0.97点、P=0.006)。狭心症がない(SAQ-AFスコア100点)患者の割合は、完全血行再建群が87.5%、責任病変PCI群が84.3%だった(絶対差3.2%、P=0.01)。...