アルツハイマー病、crenezumabの臨床効果見られず

50-85歳の早期のアルツハイマー病（AD）患者を対象に、ヒト化モノクローナル免疫グロブリンG4抗体crenezumabの安全性および有効性を2件の第III相無作為化プラセボ対照試験で検討（CREAD試験、CREAD-2試験）。30カ国194施設でCREAD試験に参加した813例（平均年齢70.7歳、女性483例）、27カ国209施設でCREAD-2試験に参加した806例（同70.9歳、456例）を解析対象とした。 CREAD試験の結果、主要評価項目に定めた105週時点のClinical Dementia Rating-Sum of Boxes（CDR-SB）スコアの試験開始前からの平均変化量の群間差は－0.17点（P＝0.63）だった。安全性に関する新たな懸念事項は認められず、浮腫を伴うアミロイド関連画像異常はまれで、軽度かつ一過性だった。ADバイオマーカーに意義のある変化は見られなかった。中間解析ではCREAD試験で主要評価項目が達成される見込みが得られず、両試験ともに中止となった。...