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大腸がん検診、CTと便潜血の比較は受検率がカギ

2022年10月18日  専門誌ピックアップ

大腸がん検診を受けたことがない54-65歳の成人1万4981人を対象に、大腸CT検査1回と免疫化学的便潜血検査(FIT)3回(2年間隔)の腫瘍検出率を無作為化試験で比較(SAVE試験)。5242人に大腸CT検査、9739人にFITの検診案内を送付した。 その結果、大腸CT群の受検率(適格者のうち26.7%が受検)はFIT群の受検率(適格者のうち1回以上受検64.9%、2回以上受検49.2%、全3回受検33.4%)より低かった。 主要評価項目の進行腫瘍(advanced neoplasia)検出率は、修正intention-to-screen解析ではFIT群(3回実施後)より大腸CT群の方が有意に低く(2.0% vs. 1.4%、P=0.0094)、per-protocol解析ではFIT群より大腸CT群の方が有意に高かった(3.1% vs. 5.2%、P=0.0002)。 副次評価項目の要精密検査(大腸内視鏡)率は、修正intention-to-screen解析では、大腸CT群の方がFIT群より有意に低く(2.7% vs. 7.5%、P<0.0001)、per-protocol解析では有...