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血友病患者の抜歯術、止血管理を調査

2022年10月18日  専門誌ピックアップ

エミシズマブを予防投与した日本国内の抗体保有血友病A(PwHA-I)患者2人および抗体非保有血友病A(PwHA)患者8例の抜歯術17件(抜歯20個)を対象に、周術期止血管理を後ろ向きに調査。抜歯の方法、数、部位に基づいて局所出血リスクを評価し、周術期の止血管理にはrotational thromboelastometry(ROTEM)を用いた。 その結果、ROTEMに基づき、PwHA患者で10件、PwHA-I患者で4件の凝固因子注入が実施されていた。局所出血リスクが低い9件では、3件が凝固因子注入なし、3件で術前に1回凝固因子注入、3件で術前および術後に凝固因子注入を実施していた。局所出血リスクが高い8件では、全例に凝固因子を注入していた。全抜歯術で吸収性止血薬が使用され、PwHA患者の抜歯術25件中21件(84.0%)およびPwHA-I患者の抜歯術4件中4件(100%)でマウススプリントが使用された。抜歯後の出血や血栓症の発生は見られなかった。...